円山応挙(1733~95)は、従来より江戸時代を代表する画家として、確固たる地位を占めて高く評価されていた。しかし近年になり、同時代を生きた伊藤若冲、曽我蕭白ら「奇想の画家」たちの評価が高まるにつれて、いくぶんその注目度が低くなってしまっている。
しかし、応挙こそが、18世紀京都画壇の革新者だったといえる。写生に基づく応挙の絵は、当時の鑑賞者にとって、それまで見たこともないヴァーチャル・リアリティーのように、眼前に迫ってきたのだ。そして、そんな応挙の画風は瞬く間に京都画壇を席巻し、当代随一の人気画家となった。そして、多くの弟子たちが応挙を慕い、巨匠として円山四条派を形成することとなった。
応挙の絵は、21世紀の私たちから見れば、「ふつうの絵」のように見えるかもしれないが、18世紀の人たちにとっては、それまで見たこともない「視覚を再現してくれる絵」として受けとめられた。本展では、そんな応挙が「革新者」から「巨匠」になっていくさまを、重要な作品を通して知ることができる。

天明7(1787)年 香川・金刀比羅宮
【会期】開催中~2025年11月24日(月・振休)
【会場】三井記念美術館(東京・日本橋)
【開館時間】10:00~17:00 ※最終入場は閉館の30分前まで
【休館日】10月27日(月)
【料金】一般:1,800円 大学・高校生:1,300円 中学生以下:無料 ほか
【問い合わせ】050-5541-8600(ハローダイヤル)
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